プロダクトオーバービュー フェライトシールドタイプ車載用パワーインダクタ
SLF-H/LTF-D/CLF-NI-Dシリーズは、フェライトのリングコアで磁気シールドされた巻線タイプの車載用パワーインダクタです。幅広いサイズ、インダクタンス値をラインナップしており、また車載での厳しい使用環境にも耐えうる高い信頼性も備えています。メーター、ヘッドライトからECMまで各種車載用機器に最適な製品です。目次
製品の概要
TDKでは3種類のフェライトシールドタイプの車載用インダクタを取り揃えています。図1に各シリーズの概要をまとめます。
シリーズ | SLF-H
シリーズ |
LTF-D
シリーズ |
CLF-NI-D
シリーズ |
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製品概要 | フェライトシールドタイプ
Ni-Znのコアに巻線を施し、リングコアで磁気シールドされたインダクタです。 |
フェライトシールドタイプ
Ni-Znのコアに巻線を施し、リングコアで磁気シールドされたインダクタです。 |
フェライトシールドタイプ
Ni-Znのコアに巻線を施し、リングコアで磁気シールドされたインダクタです。 |
特徴 |
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用途 | 車載用機器向け ECM、エアバック、ヘッドライト、 電動パワステ、メーター、ABS、 その他 |
車載用機器向け センサー系省電力ECUアプリケーション |
車載用機器向け ECM、エアバック、ヘッドライト、 電動パワステ、メーター、ABS、 その他 |
製品の構造
各シリーズの構造を図2に示します。全シリーズ、ドラム型コアに巻線を行い、その外側をリング型コアでシールドする構造を採用しています。
シリーズ | SLF-Hシリーズ | LTF-Dシリーズ | CLF-NI-Dシリーズ |
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製品構造 |
製品の特徴
各シリーズの特徴を図3に示します。
シリーズ | SLF-Hシリーズ | LTF-Dシリーズ | CLF-NI-Dシリーズ |
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外観 | |||
使用温度 範囲 |
-40~125°C (自己温度上昇含む) |
-40~150°C (自己温度上昇含む) |
-55~150°C (自己温度上昇含む) |
磁性材料 | フェライト(Ni-Zn) | ||
端子電極 仕様 |
金属端子(はんだ接合) | 金属端子(溶接接合) |
フェライトシールドタイプのインダクタは、磁束がリングコアを通過する為磁気抵抗が小さくなります。その為、リングコアのない樹脂シールドタイプに比べると少ない巻数で同等のインダクタンスを得ることができ、RDCを低減できます。また漏れ磁束も少なくなりますのでEMI低減に効果があります。
磁気抵抗が小さい為巻数が少ない
RDC低減
シールド構造で低漏れ磁束
EMI低減に効果
垂直近傍磁界測定結果
開発トレンド
フェライトシールドタイプ車載用パワーインダクタの開発トレンドを図6に示します。 車載用部品に対する高い市場品質要求に応える為、高温度対応、完全自動生産化、溶接によるワイヤー接合などTDKがこれまで蓄積してきた材料技術や製造工法などを駆使して進化を遂げてきました。
製品一覧
各シリーズ、形状毎の製品一覧を図7に示します。タイプ名をクリックすると詳細な情報を見たりサンプルを購入する事ができます。
形状 | SLF-Hシリーズ | LTF-Dシリーズ | CLF-NI-Dシリーズ |
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3mm角 | 3.0x3.0mm LTF3020-D |
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4mm角 | 4.0x4.0mm LTF4022-D |
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5mm角 | 5.0x5.2mm LTF5022-D |
5.3x5.0mm CLF5030NI-D |
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6mm角 | 6.3x6.0mm CLF6045NI-D |
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7mm角 | 7.0x7.0mm SLF7045-H |
7.4x7.0mm CLF7045NI-D |
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10mm角 | 10.1x10.1mm SLF10145-H |
10.1x10.0mm CLF10060NI-D |
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12mm角 | 12.5x12.5mm SLF12565-H SLF12575-H |
12.8x12.5mm CLF12577NI-D |
パワーインダクタとは?
パワーインダクタとはDC-DCコンバータなどの電源回路で使用されるインダクタのことで、パワーコイル、パワーチョークなどと呼ばれることもあります。インダクタは自己誘導作用によりエネルギーを蓄える性質をもっており、チョッパ方式のDC-DCコンバータなどは、このインダクタとスイッチング素子を組み合わせることにより、電圧の変換を行っています。(図8参照)
インダクタは工法によって積層タイプ、薄膜タイプ、巻線タイプに分けられますが、パワーインダクタには大電流を流せる巻線タイプが主流で、これにフェライトや軟磁性金属のコアを組み合わせた様々な製品があります。また小型、薄型化が可能な積層タイプ、薄膜タイプも近年では大電流化が進んできています。
デューティ比(スイッチング周期に対するON時間の比)
の設定により必要な電圧に降下させる。
スイッチングを繰り返す
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