FAQ
Q.
コンデンサ(積層型リード付きコンデンサ)は温度によって静電容量が変化するのですか。
  • コンデンサ(キャパシタ)
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  • 積層型リード付きコンデンサ


A. コンデンサの温度特性は、誘電体の素材となるセラミックの種類に基づくものです。主に使われているセラミックの種類は、種類1(低誘電率系)および種類2(高誘電率系)です。
種類1のセラミックは、二酸化チタン(TiO2)を基材とする非強誘電性のセラミックで、その多くはチタン酸ストロンチウム(SrTiO3)およびチタン酸カルシウム(CaTiO3)を添加物として含有します。種類1のセラミックは常誘電性(非強誘電性)のため、非常に温度安定性に優れています。また、DCバイアス下における静電容量の変化がなく、エージングによる静電容量の変化もありません。
種類2のセラミックは強誘電性で、通常はチタン酸バリウム(BaTiO3)を基材とします。これ は種類1のセラミックと比較して非常に高い誘電率を持ちます。しかし、温度、印加電圧、エージングにより誘電率は大きく変動します。セラミックの結晶構造が温度により相転移するため、誘電率は温度により大きく変化します。また、直流電圧(DCバイアス)を加えることやエージングによっても静電容量が低下します。


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