A.仕様書に力率を記載している製品は高調波電流抑制回路(以下、PFC回路)を内蔵しています。
PFC回路が無い製品の場合、仕様書に記載していません。
力率は、皮相電力内の有効電力の比率です。有効電力が大きいほど力率は高くなります。算出方法は次式です。

力率 = 有効電力（W） / 皮相電力（VA）

皮相電力：有効電力＋無効電力
有効電力：機器（負荷側）にて実際に消費される電力
無効電力：機器（負荷側）にて消費されない電力

【計算例（15W-24V出力機種）：実使用環境から力率を求める場合】
 ・実使用環境から読み取る数値：仕様
  入力電圧=100VAC
  出力電圧=24V
  出力電流=0.65A（100%）

 ・下記データから読み取る数値：
  効率=85%
  入力電流=0.33A

 ・計算で求める数値：力率、有効電力

 有効電力 = 出力電圧×出力電流÷効率 = 24×0.65／85% = 18.4W
 皮相電力 = 入力電圧×入力電流 = 100×0.33 = 33VA
 力率 = 有効電力／皮相電力 = 18.4／33 = 0.55