Q.
製品寿命はどのように確認すればよいですか?
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A.製品の寿命は多くの場合、電解コンデンサの寿命によるものです。
使用している電解コンデンサはLo、定格温度など製品によって異なっており、それに伴い寿命も異なります。
詳細は、製品情報ウェブサイト(TDKプロダクトセンター)の各製品のテクニカルデータページ内、信頼性データの『電解コンデンサ推定寿命計算値』をご確認ください。
(ファン内蔵製品は『電解コンデンサ推定寿命計算値』および『ファン期待寿命』をご確認ください)
電解コンデンサの寿命は、一般的に電解液が封口部を介して外部に蒸散する現象が支配的であり、その蒸散スピードを決定する温度によって決まります。電解コンデンサの推定寿命計算式の代表例として、アレニウスの法則(10℃2倍則)をご紹介します。
信頼性データ内の『電解コンデンサ推定寿命計算値』は、アレニウスの法則(10℃2倍則)で算出した時間を1日24時間稼働した場合の年数で表していますので、実際のお客様装置の稼働状況により年数は変わります。仮に8時間稼働の場合は表示されている年数より長くなることが推測されます。
ただし、稼働時間の短縮・低い使用温度により長い寿命が推測される場合でも、実際には電解コンデンサの封口ゴムの劣化を考慮する必要がありますのでご注意ください。封口ゴムの劣化までの年数は現在一般的に15年と言われています。
また、周囲温度が変動する場合、下式の通り複数の条件を複合して寿命計算することが可能です。
- Lx : 複合寿命
- Ha, Hb, Hc,・・・ : 使用条件a,b,c,・・・における時間
- La, Lb, Lc,・・・ : 使用条件a,b,c,・・・における推定寿命
計算例
1年間の稼働時間を8760時間(24時間×365日)とし、各期間の稼働条件が表1だった場合
電源周囲温度 | 推定寿命 | 稼働時間 | |
3~6月 | 50℃ | 25000h | 2920h |
7~8月 | 60℃ | 12500h | 1460h |
9~11月 | 40℃ | 50000h | 2190h |
12~2月 | 30℃ | 100000h | 2190h |
複合寿命