新たな発想やアイデアを生み出し、創造とチャレンジ精神を育む場として、TDK社員の誰もがいつでも気軽に立ち寄って創作活動ができるメイカースペース「TDK MAKER DOJO」が八幡テクニカルセンター内にオープンしました。
「TDK MAKER DOJO」の主な概要
- 開設年月日
- 2016年2月15日(月)
- 場所
- 八幡テクニカルセンターW1棟2F
- 利用対象
- TDKグループ全社員(要会員登録)
- 利用時間
- TDK所定稼働日の8:00~20:00
(ただし、講習会やイベント等により貸切りとなることや、メンテナンス等のために一時的に使用を中止することがあります)
社外の方も見学可能です。見学を希望される方は、下記の問合せ先までご連絡下さい。 - 運営管理
- 技術・知財本部
「TDK MAKER DOJO」とは
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「TDK MAKER DOJO」のスローガンは“Make & Share”。 アイデアが浮かんだら、企画書にまとめるのではなく、まずは、DOJOで実際にプロトタイプを作ってみること(Make)。 そして、作ったら仲間に見せて情報を共有する(Share)ことができる場です。
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実際に手で触れるモノがあれば、具体的な意見交換や議論も進み、そこで新たに出てきたアイデアを基に、また次の“Make & Share”のサイクルが回り出します。まさに、社内版のオープンイノベーションの場ともいえます。
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DOJOには、3Dプリンタやレーザーカッターといったデジタルファブリケーション装置(デジタル工作機械)が備えられており、それらを使って、モジュール化された部品を組み合わせたり、ソフトウェアやネットサービスも組み合わせた、新しいモノづくりを実践できます。
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技術系の人だけではなく、営業・管理スタッフ系の人、また、新人からベテランまで、すべてのTDK社員が参加でき、それぞれの視点からアイデアや知恵を出し合い、教え合い、そして議論し合いながら、それぞれが成長していける場です。
「TDK MAKER DOJO」の主な施設・設備など
TDK MAKER DOJO ネーミングの由来
3代目社長 素野福次郎は「企業は道場なり」という言葉で、「行動すること」の大切さを説きました。人間としての詰め込まれた知識の多い少ないで決まるのではなく、社会に出てどのような行動をとれるかが大事であり、行動のなかで企業の本質を理解し、人生の意義を悟ってもらうことが企業の役目であるという事が「企業は道場なり」の根底にある考え方です。この考えに基づき、まず、手を動かし、行動する場所として今回のTDK MAKER DOJOが設立されました。
マネージメントの想い
モノづくりの原点を体得する
お客様のニーズを掴む方法の一歩踏み込んだ方法として、お客様になりきることも考えられます。私たちは電子部品をつくる人で、お客様は電子部品を使って何かをつくる人です。私たちも電子部品を使って何かをつくってみたら、電子部品を使う人の気持ちが実感できるのではないでしょうか。
なにも100万個売れるセットを設計できる必要はありません。まずは自分が欲しいな、あったらいいなと思うものを1つつくってみることからはじめてください。できたときの喜び、周りの人に見せて「いいね!」と言ってもらえた時の嬉しさを味わってください。それがモノづくりの原点です。多くの人がそんな体験を通して「お客様視点」を体得することを期待します。
挑戦の精神を再構築する
TDKのベンチャースピリットや独創(オリジナリティ)を追求する挑戦の精神を再構築するために行動指針を策定し、社内ベンチャー制度や新人事制度も導入しました。「DOJO」という名称には、ここが行動指針を身につける練習の場になるとの想いが込められています。自分の「あったらいいな」をモチベーションとして、新しいことにどんどん挑戦していける場です。
DOJOは部門の垣根なく多様な人が集まります。お互いに教えあい、学びあいながら成長していける場です。特に技術者同士のネットワークを構築し、「繋がり」によって業務を突破する糸口にして頂き、皆さん一人一人が成長し、それがTDKの成長へ結びついていくと期待しています。
“作ってみた”からアッと言わせたい
メイカーズムーブメントの恩恵で、企画書を書くよりもプロトタイプをつくる方が早くなりました。作ってみたものをいくつか社内SNSに投稿しているうちに、“面白い”と賛同してくれる人が増えていきました。盛り上がっていくうちに、活動場所が欲しいねと「DOJO」ができました。そして、オープンして1年たった現在は、登録者数は250人を超えました。
自分がオモシロいと思うものに情熱をもって取り組むことが、自分の成長になる。直接的ではないにしても業務の役に立つこともあり、そして会社のためにもなる。頭では理解できる気がするけど、いざやろうとすると本当にいいのか二の足を踏んでしまう。そんな人も多いようです。いかにハードルを下げられるかが課題です。IoTの時代には、一つの分野の人だけでいいものはできません。エンジニアだけでなく、スタッフも営業も、さらには社外の人も気軽に集まる交流の場になってほしいと考えていますし、そのうちに人をアッと言わせるものが出てくることを期待しています。
mail: dojo@jp.tdk.com