FAQ
Q.
コンデンサのエージング特性 (2): Class IコンデンサとClass IIコンデンサの違いは何ですか。
  • コンデンサ(キャパシタ)
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  • 積層セラミックチップコンデンサ


A. 温度補償用(EIA Class I)コンデンサと高誘電率系(EIA Class II)コンデンサの違いです。温度補償用の比誘電率は10~100、高誘電率系は1000~10000程度の比誘電率の材料を用いており、材料系が異なります。

ClassⅠコンデンサ*の温度特性はC0G特性やCH特性で温度、電圧、時間による変化が小さいコンデンサです。静電容量の温度依存性は小さく、C0G特性では±30ppm/°Cの容量変化です。そのため、温度・電圧に対する安定性を求められる用途に適しています。

ClassⅡコンデンサ*はX5R、X7R、Y5V特性などの温度・電圧、時間に対する変化が大きいコンデンサです。ClassⅠと比べると静電容量の温度変化は大きくなりますが、高い静電容量を得ることができます。用途としてバイパス、平滑コン等に適しています。

また、チタン酸バリウムを原料とするコンデンサ(Class II、III、IV)は強誘電性のためにエージングの影響を受けやすく、加熱や帯電がなされない状態で放置すると静電保持力が経時的に低下します。 Class Iコンデンサは強誘電性でないため、エージングしません。

*EIA-198-D, Page I-1


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