Q.
コンデンサのエージング特性 (6): コンデンサメーカーはMLCC(積層セラミックチップコンデンサ)のエージングをどのように補償していますか。
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図1:Class II材料、公差Kの限度分類例
A. コンデンサの測定基準についてはIEC-384-9に定められており、静電容量の経時変化については最終熱処理から1000時間後の静電容量と定められています*。測定工程においてエージング率を加味して1000時間後の静電容量が容量公差範囲内におさまるように容量選別を行っています。(図1)
図1:Class II材料、公差Kの限度分類例
エージングによって静電容量が経時的に減少するので最終加熱から1000時間未満では容量公差の上限を超えることや1000時間以降では容量公差の下限より低くなることもあります。
はんだ付け、接着剤の 硬化、その他の温度上昇プロセスの直後はコンデンサがディエージングし、静電容量が公差内に入らないことがあります。コンデンサのエージングを考慮してイ ンサーキットテストの静電容量の許容範囲設定を広げる必要がある場合もあります。
*IEC-384-9 (1988), Appendix A
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