FAQ
Q.
MLCC(積層セラミックチップコンデンサ)の測定にはどのような測定器がお勧めですか。
  • コンデンサ(キャパシタ)
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  • 積層型リード付きコンデンサ


A. 正確な高容量測定には、HP4284A、HP4278A、または同等の容量計を推奨します。

高出力オプション(オプション001)付きHP4284Aは、rmsソース電流レベルが10mArmsから100mArmsに上昇します。電流範囲が高くなると容量計の出力が上がり、コンデンサにかかるrms電圧レベルが保たれます。HP4284Aには、コンデンサの実電圧・電流レベルを表示する電圧・電流レベルモニタが付属します。HP4284Aを使用する場合の難点は、測定時間が長引くことです。HP4284Aはレベルモニタ付きのフィードバック機能によってフルrmsレベルを保ちます。

HP4284Aの測定時間は以下の公式で求められます。

[(meas_timeshort) + (~ 115msec.)] x n (式2)

ここで、n = 2~6

測定速度が精度より重要な場合は、HP4278Aをお勧めします。この容量計にALC(Automatic Level Control、自動レベル調整)機能や電圧・電流レベルモニタは付属しませんが、AC電圧は電圧計で検証できます。HP4278AはHP4284Aの旧バージョンです。測定速度が速いため“プロダクション”メータとも呼ばれます。

容量計はコンデンサに正しい電圧を供給できなければなりません。これを実現するには、高容量セラミックコンデンサの低インピーダンスを補正するため低出力インピーダンス範囲に切り替えるか、コンデンサの試験レベルを自動的に保つ機能を備えることです。

また、HP4284にはALCという機能があります。この機能を有効にすれば、コンデンサの設定電圧レベルを一定に保つことができます。この計器で高容量セラミックコンデンサを測定するときは、ALC機能が“ON”になっていることを確認してください(図1、図2)。この機能をONにしないと、容量測定値が異常に低くなることがあります。


図1:ALC ON設定

図2:ACL ONインジケータ


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