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TDK NTCRPシリーズ 絶縁抵抗試験および絶縁耐圧試験方法

TDKのNTCRPシリーズ(NTCサーミスタ)は、電動自動車の駆動モータやバッテリ、産業機器の温度検知等幅広いアプリケーションに使用され、高信頼性が求められる製品になります。
特に絶縁抵抗や絶縁耐圧は、顧客使用時に安全な運用と信頼性を確保する上で重要な要素となります。
この記事では、NTCRPシリーズの絶縁抵抗及び絶縁耐圧の試験方法に関してご紹介いたします。

NTCRPシリーズ製品概要

本製品はガラス封止タイプのNTCサーミスタをPPSケースに封止した製品です。 先端のケース部は、樹脂注型での封止により業界最小クラスの小型化を実現。搭載箇所の環境/形状に応じて、長方形タイプと円筒タイプの2種類からお選び頂けます。長方形タイプはモーター用平角線やバスバーなど平面への取付、円筒タイプは丸銅線の束への巻き込み設置などに好適です。設置方法にお困りの際は、経験豊富な技術スタッフが最適な搭載ご提案をさせて頂きますので、お気軽にお問合せ下さい。

図1 : NTCRPシリーズ製品寸法
ワイヤボンディング

NTCRPシリーズ絶縁抵抗

絶縁抵抗とは
NTCサーミスタの絶縁抵抗は、サーミスタの外部絶縁材がどれだけ電気を通さないか示す値です。NTCRPシリーズの絶縁抵抗は、サーミスタとサーミスタ周囲の導電体に印加し、その抵抗を測定することで絶縁性を確認、保証します。

図2 : NTCRPシリーズ絶縁抵抗試験方法及び規格
試験方法 金属球中にNTCRPシリーズセンサ部と銅板を入れて、金属球ー電線両端子間に印加し絶縁抵抗を測定する。
対象 センサ部‐リード線間
印加電圧 DC500V
環境 常温常湿中
金属球中へのセンサ部長さ方向の挿入量 約10㎜
規格 100MΩ以上

NTCRPシリーズ絶縁耐圧

絶縁耐圧とは
NTCサーミスタの絶縁耐圧とはサーミスタに非常に高い電圧をサーミスタに印加し、絶縁破壊が起こらないことを保証するものです。NTCRPシリーズの絶縁耐圧は、サーミスタとサーミスタ周囲の導電体に印加し、リーク電流がないか確認します。

図3 : NTCRPシリーズ絶縁耐圧試験方法及び規格
試験方法 金属球中にNTCRPシリーズセンサ部と銅板を入れて、金属球ー電線両端子間に印加し問題なきことを確認する。
対象 センサ部‐リード線間
印加電圧 AC1500V
時間 1分
環境 常温常湿中
金属球中への温度検知部長さ方向の挿入量 約10㎜
規格 電流がリークしないこと。リーク電流設定:0.5mA

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