Q.
高容量MLCC(積層セラミックチップコンデンサ)測定のヒント (4): 容量計の測定電圧値が設定値と異なる場合があるのはなぜですか。
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- 積層セラミックチップコンデンサ
A.
コンデンサのインピーダンスが容量計の測定値に影響を及ぼすことがあります。コンデンサのインピーダンス(Z)は以下の式で表されます。
Z(Ω)=R+j(-1/ωC)where ω=2πf (式1)
したがって、周波数(f)と静電容量(C)はコンデンサのインピーダンス値に影響を及ぼします。静電容量と周波数が高くなる につれ、コンデンサのインピーダンスは低下します。コンデンサのインピーダンスの低下を補正するには、容量計のインピーダンスレンジを低い範囲に切り替えてくださ い。容量計によっては、コンデンサのインピーダンスの変化を補正できるように複数のインピーダンス設定が可能です。ただし、どの容量計でも低いインピーダンス 値に切り替えられるとは限りません。そのため、静電容量が正確に測定できないことがあります。言い換えれば、容量計が高いインピーダンスに固定されている 場合、設定された電圧がコンデンサにかからないために容量測定値が低くなることがあります。
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