Q.
FIT値とMTTF/MTBF (7): TDKのMLCC(積層セラミックチップコンデンサ)は、FITをどのように計算していますか。
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A. TDKは、工業規格JIS5003に基づき、高温負荷試験の結果よりFITを算出します。
この式によると、故障率が低下すると平均故障時間は増えることになります。前の例では、MTBFは4140.9年に相当します。
•r = 試験期間中の総故障数
•Σ t = 総試験時間×試験サンプル数
•k = 信頼度レベル係数
(r = 0の場合は、信頼度60%でk = 0.917のみを使います。r = 0以外の場合は、r x k を使います。 例:故障数が2個の場合は、2X1.55)
故障数 | k | |
---|---|---|
信頼度60% | 信頼度90% | |
0 | 0.917 | 2.30 |
1 | 2.02 | 3.89 |
2 | 1.55 | 2.66 |
3 | 1.39 | 2.23 |
4 | 1.31 | 2.00 |
5 | 1.26 | 1.85 |
動作条件での故障率(λ0)の計算には、以下の式を使います。
例:CGA2B3X7R1H104Kを例にとって、故障率の計算をしてみます。この製品の高温負荷試験は、125°C、定 格電圧の1.5倍、試験サンプル数77個で1000時間行っており、故障数はゼロです。お客様が、動作温度が85°Cで動作電圧が25V(定格電圧の半分) で使用すると仮定し、信頼度を60%として計算してみます。
1FITは1 x 10-9
MTBFはFITの逆数です。
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