Q.
SRFの測定 (7): インピーダンスアナライザーのショートチップインダクタンスを補正しないとどうなりますか。
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図1:補正されたゼロインダクタンス、ESLの低下によってSRFが上昇
図2:コンデンサの正確なSRF測定値
* TDK MLCC Application Notes, “MLCC Measurement Procedure for |Z| and ESR vs. Frequency”, M.Waldrip (1999)
A.
測定器はショートチップのインダクタンスを0と想定します。しかし、実際はショートチップは寄生インダクタンスをもっています。補正を行うと、寄生インダクタンスが取り付け具の寄生成分の一部として補正されます。その結果、計器は寄生インダクタンスのオフセット機能をもちま す。ショートチップの寄生インダクタンスが取り付け具の寄生成分の一部になれば、ゴールドショートチップの寄生成分は常に存在することになります。それゆ え、コンデンサのESLは寄生ショートチップインダクタンスによって低下し、SRFの測定値は上昇します(図1)*。
ショートチップインダクタンスを補正すると、SRFの測定値は正確なデータになります(図2)。
図1:補正されたゼロインダクタンス、ESLの低下によってSRFが上昇
図2:コンデンサの正確なSRF測定値
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