FAQ
Q.
ESD対策コンデンサガイド (3): ESDモデルにはどんなものがありますか。
  • コンデンサ(キャパシタ)
  • >
  • 積層セラミックチップコンデンサ
  • /
  • 積層型リード付きコンデンサ


A. ESDモデルには、CDM(Charged Device Model、帯電デバイスモデル)、MM(Machine Model、マシンモデル)、そしてHBM(Human Body Model、人体モデル)があります。そのうちHBMがコンデンサの試験や評価に最も多く使用されています。

  1. CDM:CDMは最も軽視されるモデルの1つです。このESD事象は、デバイスが管や袋、あるいは類似の物から滑り落ちるとき発生します。デバイスを接地するときも発生する場合があります。一般的な放電回路は4pFまたは30pFコンデンサから成ります。
  2. MM:MMはHBMと似ています。このモデルはHBMのワーストケースとして日本で生まれました。マシンモデルは、金属のフレームや工具のような導電体からの放電をモデルとしています。その一例として自動テスタのピンなどがあげられます。一般的な放電回路は200pFコンデンサからなり、抵抗は含まれず、500nH直列インダクタから放電します。
  3. HBM:HBMは最も古くからある一般的なESDモデルです。Mil-Std 1686のセクション5.2.1.1に記載さているとおり、ESD損傷の主な原因は人体であり、HBMとして標準化されています。これは人体モデルと呼ば れ、人体や帯電デバイスからESDS(ESD sensitive、ESDに敏感な)デバイスへの放電です。これは一般的に指先からデバイスへの放電として表されます。

図1
図1に示した等価回路には、帯電したコンデンサCoがあります。スイッチを入れると、CoはRxを介してコンデンサ(Cx)に放電します。

このモデルは、MIL-STD 883 method 3015(Co = 100pF、Rx = 1.5kohm)に準拠しています。IEC 61000-4-2(Co = 150pF、Rx = 330 ohms)もよく使用されます。AEC-Q200の場合はCo = 150pF、Rx = 2kohmです。そのほか、HBM ESD試験には無数のバリエーションがあります。


>>積層セラミックチップコンデンサ製品サイト

その他製品に関することは弊社担当営業または代理店もしくは本Webサイトよりお問い合わせください。