Q.
ESD対策コンデンサガイド (7): ESD対策コンデンサを選ぶ場合はどのようにすればよいですか。
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- 積層セラミックチップコンデンサ
前述のようにClass II MLCCの場合、DCバイアスは静電容量を70%も減らす場合があります。これをワーストケースと仮定すると、
上の関係から、コンデンサ(Cx)の実際の測定電圧(Vx)が分かります。したがって、電圧破壊レベル(Vbd)がVxより大きいコンデンサを選択します。
Vbd > Vx、そこで
図1:Vbd試験要結果の例
たとえば、Co = 150pF、Cx = 1000pF、VESD = 12kVと仮定すると、最小Vbdは4000Vとなります。Cxとして選択した1000pFコンデンサのVbdレベルは、最低でも4000V必要です。
図1のVbdチャートを見るとこのコンデンサのVbdレベルは平均値が4520V、最小値が4080V、したがって選択条件を満たしています。
A.
最初のステップは、どの程度のESD対策が必要かを確認することです。モジュールレベルの要件が12,000Vであるからといって部品要件も 12,000Vであるとは限らないことに留意してください。多くの場合、最終顧客がモジュールレベルに要求されるESDを設定し、それに適合するために必要な部品レベルでの要求値は設計エンジニアによって決められます。
ESD試験の評価だけでコンデンサを選択するのは最善とは言えません。Vbd、DUT、DCバイアスの影響を調べないと、保護回路の設計が過剰あるいは過小になる恐れがあります。
コンデンサ(Cx)の測定電圧(Vx)
前述のようにClass II MLCCの場合、DCバイアスは静電容量を70%も減らす場合があります。これをワーストケースと仮定すると、
上の関係から、コンデンサ(Cx)の実際の測定電圧(Vx)が分かります。したがって、電圧破壊レベル(Vbd)がVxより大きいコンデンサを選択します。
Vbd > Vx、そこで
図1:Vbd試験要結果の例
図1のVbdチャートを見るとこのコンデンサのVbdレベルは平均値が4520V、最小値が4080V、したがって選択条件を満たしています。
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