Q.
たわみクラック対策 (8): TDKは、たわみクラック対策品を提供していますか。
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図3. 導電性樹脂層の場所(緑で強調された部分)TDKの樹脂電極品では、端子電極に導電性樹脂層が組み込まれています(図3)。この樹脂層は、銅(Cu)とニッケル (Ni)層の間にあり、曲げや振動による機械的応力を吸収し、クラックの発生を防ぎます。部位が過剰に曲げられると、クラックが生じる前に端子電極が樹脂 から分離するように設計されています。
図4. 安全設計品の内部構造。クラックが生じてもショートが発生しないTDKの安全設計品は、単一のセラミック体に2個のコンデンサを直列配置したものです。このコンデンサは、バッテリライン直結の回路や、より安全性が必要とされる回路に適しています。
コンデンサが2個あるため、1個でクラックが生じても、2個目が存在します。これによりクラックが生じた際のショートを防ぎます。なお、TDKの安全設計品は樹脂電極構造のため、クラックの発生を1個目から防いでいます。
図4. 安全設計品の内部構造。クラックが生じてもショートが発生しないメガキャップは、金属端子付きのMCLL(図5)で、1段タイプと2段積みタイプがあります。金属端子が曲げや振動による応力の大部分を吸収します。
A.
TDKは、オープンモード、樹脂電極品、安全設計品、メガキャップ(金属端子付き)など、数多くのたわみクラック対策を提供しています。
オープンモードは、端子電極と内部電極間の距離である"L"ギャップを大きく取ったものです(図1)、(図2)。これは、一般的な45度クラックが生じた際に、クラックが内部電極の重なる領域にまで達することを防ぎ、ショートではなくオープンとなることを意味します。
図1. 標準的なMLCCの"L"ギャップ
図2. 拡張された"L"ギャップが、たわみクラックによるショートを防ぐ。
図3. 導電性樹脂層の場所(緑で強調された部分)
図4. 安全設計品の内部構造。クラックが生じてもショートが発生しない
コンデンサが2個あるため、1個でクラックが生じても、2個目が存在します。これによりクラックが生じた際のショートを防ぎます。なお、TDKの安全設計品は樹脂電極構造のため、クラックの発生を1個目から防いでいます。
図4. 安全設計品の内部構造。クラックが生じてもショートが発生しない
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